前回記事で、炭水化物制限をしたらマイナス10㎏になった話を書きました。
半年もしないうちに、あまり記憶にないうちに10キロ痩せるとは、その原理も知りたい人がいるかもですね。
自分で思う、炭水化物ダイエットの原理などをまとめてみました。
人間は基本的に炭水化物を取っていなかったはず!
日本では『お米が主食』ということになっていますよね。
ですが、太古の昔は狩猟・漁労の生活を送ってきていたと思います。
現在でも、アフリカなどでは原住民のような皆さんが、そんな生活を送っておられます。
赤道に近い地域で、年中温かい地域で人間は、基本的には腰巻のようなもの1枚で生活しています。
そして、狩り中心で食材を得ており、穀類を農耕で得るなどはしていないのです。
では、人間はいつごろから農耕をして穀類を得るようになったのでしょうか?
弥生時代の頃から農耕で穀類を収穫するようになった
日本の教科書では、歴史で最も最初に出てくるものは縄文時代・弥生時代の話になります。
特に、縄文土器から弥生土器に移ると、米などを洗うことが主となったと教わります。
弥生時代というのは、紀元前4~3世紀ですので、2300年くらい前頃から農耕が始まり、日本人は米・麦などを主食にしたことになると思います。
ところが、その前には営々と長い期間、狩猟・漁労の生活スタイルがあり、つまり穀物や炭水化物が食物のメインに座ったのは、ここ数千年だけということですね。
炭水化物は、米・麦など、安価で空腹感が満たされエネルギー源としてもすぐれている食物ではあります。
ただ、肥満は生活習慣病の観点から見ると、やはり無理のある栄養源ということになる印象で海外でも炭水化物をカットする食事制限が広まっているようです。
(こんなことを書くと、農協や農業従事者の皆さんに怒られるように思いますが…)
それと、日本人の寿命が驚くべく伸びまして、近世になるまで『人生50年』などと言われていたのですが、戦後の平均寿命の伸びは目覚ましいものがあります。
人生50年の時代は、何を食べても発病する前に寿命が尽きていたのではないかと思います。
ところが、現在のように80歳は当たり前の長寿時代となりますと、栄養についてもやはり長期展望に基づいて考えていかなくてはならなくなったのではないでしょうか?
肥満の大敵の果糖について現在の果物類は…
若い人にはわかりにくいことかもしれませんが、かつてみかんの箱買いをした場合、数個に1個は甘みの少ない、酸っぱいミカンが混じっていたものでした。
ところが、過去20年くらいの農業の進歩はすさまじく、ミカンのみならず品種改良が進み、甘みが多い(=糖度が高い)品種がメインとなりました。
やはり、甘みが多い種類のほうが商品として売れるのだと思います。
前回の記事に登場するTさんに言わせれば『果実は毒』とまで極限されます。
「果実 1個1個にブドウ糖などの糖分が注射されていると思え」ということまで言われました。
ということで、炭水化物ダイエットを行う場合、果物は極力控え、ビタミン類は野菜を多めに摂って補うべきと心がけています。
そうしませんと、単に偏食というか、単純に欧米化した食生活というだけで、大腸がんなどの疾病を誘発することが増える懸念があるのです。
肉料理・タンパク質摂取を中心にする食生活が重要なのですが、野菜も忘れてはなりません。
原住民の食生活に見習うべきところは…
研究者がアフリカの原住民の食生活と疾病の罹患率などを研究すると、要するに原住民には『生活習慣病が皆無に近く少ない』ということでしょうか?
糖尿病や高血圧が極めて少ないことがわかっています。
炭水化物の摂取が断然少ないことが、生活習慣病が少ないことと関係があるとも見られています。
また、塩を独自生産ができないので塩分摂取も少ないのも、高血圧に関係があるのでは??
(ただし、Tさんの信奉する書籍によりますと、塩分の摂取は炭水化物の摂取と並行する傾向もあるようです。
現在の塩分制限の傾向は、必ずしも高血圧とは関連がないという見方も無くはありません)
ということで、かなり長寿化している現代人は、やはり炭水化物の摂取の制限を常に意識したほうが良い、というのはある程度正しいということになりそうですね。